どちらかが彼女を殺した



 

作品の概要

 

 

どちらかが彼女を殺した

 

1996年6月 初刊行(講談社)
1999年5月14日 文庫化(講談社文庫)

 

警察官である和泉康正は、離れて暮らす妹・園子の異変に気付き、部屋を訪れる。
だが、そこで康正が目にしたのは、変わり果てた妹の姿だった。

康正は現場の状況から、園子が誰かに殺されたと判断するが、
警察より先に自分が犯人を探し出すことを決意する。
康正によっていくつかの証拠を隠されたため、警察は自殺と判断するが、
練馬警察署の敏腕刑事・加賀恭一郎は、違和感を覚える。

一方、康正は独自に捜査を進め、容疑者を2人に絞り込むまでに至る。
一体どちらが園子を殺したのか?
そして、康正の狙いに加賀は気付けるのか?

加賀恭一郎シリーズ第3弾は至極の長編ミステリー。

補足情報

加賀恭一郎シリーズ第3弾。
1996年6月 初刊行(講談社)
1999年5月14日 文庫化(講談社文庫)

登場人物

加賀恭一郎:練馬署勤務の敏腕刑事
和泉園子:事件の被害者。自殺と判断されるが・・・。
佃潤一:園子の元・恋人。画家を目指していた。
弓場佳世子:園子の高校・大学時代の友人。並外れた美貌の持ち主。
和泉康正:園子の兄・豊橋警察署の交通課に勤務する警察官。

感想

この作品を初めて読んだ時はびっくりしました。
最後まで犯人が明かされなかったからです。
こんなのは初めてでした。
自分で推理をして、犯人を特定しないといけません。
根っからのミステリー好きにはたまらないであろう1冊です。

僕の場合は、自分で推理して犯人を当てるというよりも、
トリックを明かしてもらって、
「おお~っ」ってびっくりして、感動するタイプです。

なので、最後まで読んでも、当然のごとく、犯人は判らず・・・。

たぶん、かなりのミステリー好きの方でも、
1回読んだだけでは判らないんじゃないでしょうか。
何度かページを戻ったりして、紙に書いたりしないと、
難しいと思います。

ちなみに、僕の場合は調べて犯人を知りました。
それでも十分に楽しめる作品だと思いますよ。

本作品は、妹が殺されたことを知った兄が、
警察に任せるのではなく、自分で犯人を追い詰めるという
ストーリーになっています。

そこに、加賀刑事が絡んできます。
加賀刑事のいつもの鋭い洞察力が如何なく発揮される作品ですね。

さすが、と思わせる場面がいくつもありました。
加賀シリーズのファンにはたまらないでしょう。

純粋な本格ミステリーを存分に楽しめる作品です。

ちなみに、本作は文庫化に伴い、ある1文が削除され、
ノベルズ版よりも難易度がグッと上がっているらしいですね。

ただ、文庫には巻末に西上心太さんによる「解説」が収録されています。
そこにヒントが記されていますので、是非、お楽しみください。

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆

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2011年2月27日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:本の感想

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