ダイイング・アイ



 

作品の概要

 

 

ダイイング・アイ

 

2007年11月20日 初刊行(光文社)
2011年1月12日 文庫化(光文社文庫)

 

雨村慎介はある男に襲われ、頭部に重傷を負ってしまう。
襲ったのは岸中玲二。岸中の妻・美菜絵は慎介が起こしてしまった交通事故の被害者だったのだ。
だが慎介は頭部を殴られたことで事故に関する記憶を無くしてしまっていた。

慎介はなんとか事故に関する記憶を取り戻そうとするが、周りの人間はそれを快く思わない。

そのうち、慎介の周辺で妙なことが起こり始める
慎介に近づいてきた怪しい目の光を持つ謎の美女、同居していた恋人の失踪。
やがて慎介は事故に隠されたある重大な秘密を探り当てる。

慎介に近づいてきた女の正体は何者なのか?
事故の意外な真相とは?

驚愕と恐怖のラストが待ち受ける長編傑作ミステリー。

補足情報

2007年11月20日 初刊行(光文社)
2011年1月12日 文庫化(光文社文庫)

主な登場人物

雨村慎介:「茗荷」のバーテンダー。ある日見知らぬ男に襲われ、頭に重症を追う。事故を起こした過去があるが、記憶を無くしてしまう。

岸中玲二:マネキン制作会社勤務。妻を事故で亡くす。慎介を襲った後に、自殺を図る。
岸中美菜絵:慎介が起こした事故によって死亡する。

村上成美:慎介の恋人でホステス。慎介が事故で記憶を失った後、失踪する。
江島光一:バー「シリウス」オーナー。慎介をバーテンとして育てる。
小野千都子:茗荷のママ。

木内春彦:帝都建設社員。事故のもう一人の加害者。
上原ミドリ:帝都建設の社長の娘。木内の婚約者だったが事故を機に破談になった。

瑠璃子:謎の女。「茗荷」に突然やってきた謎の美女。

小塚刑事:西麻布警察署の刑事

感想

交通事故がメインのテーマとなっています。

事故を起こしてしまった加害者側と
事故の犠牲になってしまった被害者側の
あまりにもかけ離れた心情が引き起こしてしまった事件です。

こういう作品を通して、強烈なメッセージ読者に訴えかけてくる当たりは
さすが東野さんと言うべきでしょうか。

でも。

確かにそのメッセージというか重いテーマには唸らされましたが、
全体を通して、「物語」としてみると、
ちょっと物足りない、消化不良気味という印象でした。

本作はミステリーというよりも
ホラーというかオカルトみたいな要素があります。

事実、「怖かった!」という感想が多いみたいですね。

僕もラストはちょっと怖かったですけど、
でもまぁゾッとした、という程度だったかな、と思います。

う~ん、でもやっぱり
非科学的、非現実的な要素が強いと思うので、
そこまで入り込めなかったっていうところが正直なところでしょうか。

僕の場合、読む前の期待値が高すぎた、というのがあったかもしれません。
なぜか読む前からめっちゃ楽しみにしてたのを覚えています。

あ、それとタイトルの「ダイイング・アイ」ですが、
これは読み終わってからなるほど納得でした。

読んで損はない作品ですが、
めちゃくちゃ面白かった、とまでは行かないかな、と思いました。

おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆



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2012年1月14日 | コメント/トラックバック(8)|

カテゴリー:本の感想

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  1. ダイイング・アイ 東野圭吾

    ダイイング・アイ
    記憶を一部喪失した雨村槇介は、自分が死亡事故を起こした過去を知らされる。
    なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
    事故の状況を調べる慎介だが …

  2. 『ダイイング・アイ』 東野圭吾

    「東野圭吾」の長篇サスペンス作品『ダイイング・アイ』を読みました。
    [ダイイング・アイ]

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コメント

  1. 東上かおる より:

    かおるです。今年もよろしくお願いします。
    私は去年、読みました。
    確かに、ミステリーよりもホラーのほうが近いという意見には同感です。事故に遭う時の描写が怖かったことを覚えています。

    ちなみに私はこの前、さまよう刃を読み終えました。

    • RYOJI より:

      かおるさん
      コメントありがとうございます。
      今年もどうぞよろしくお願いします。
      事故に遭った瞬間の描写は凄まじいものがありましたね。
      物語としては面白いのですが、ちょっと現実離れしてるかな?とも思いました。

  2. 苗坊 より:

    こんばんは。
    この作品って割と最近に出ましたけど、連載されていたのはかなり前の作品なんですよね。
    私も少し物足りなさを感じました。
    ですが、人の恨みというのは恐ろしいなというのを再確認した気がします。
    私はぞぞっと最後怖くなったのですが確かに非現実的な部分も多くてそこで少し引いてしまうというのもありますよね。

    • RYOJI より:

      苗坊さん
      コメントありがとうございます。

      東野さんにしてはちょっと異色な感じを受けました。
      全体的にちょっと疑問な部分も残ってますが、
      最後はゾゾーっとしましたねー。

  3. H.S より:

    初めまして。

    「ダイイングアイ」の文庫版を購入してみました。 東野圭吾さんのミステリー小説は、ドラマ化の「新参者」を知ったのが始まりです。主演ではない、ある俳優を通してこの作品を知りまして、「ダイイングアイ」もその一つです。

    読んでみた感想は…ミステリーなんですが、官能的な部分だったり、奇妙というか、なんというか……
    車の交通事故の死者が年々増えているので、これ以上死亡者を増やさないための、事故防止としての、警鐘をならしている作品でもあるのかなといった、そんな感じに思いました。

    • RYOJI より:

      H.Sさん
      コメントありがとうございます。
      そうですね、ダイイング・アイは根本的なテーマとして交通事故が取り上げられていますが、作風に関しては少し大胆というか、冒険的なものがありますよね。
      やっぱりちょっと現実離れしすぎているところが残念かなぁと思いました。
      新参者から、ということですが、是非加賀シリーズのほかの作品やガリレオシリーズなんかも読んでみてくださいね!


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