変身



 

作品の概要

 

 

変身

 

1991年1月 初刊行(講談社)
1994年6月6日 文庫化(講談社文庫)

 

成瀬純一はごく平凡で、真面目な青年だった。
ある日、強盗に遭遇し、幼い女の子を守るため、頭に銃撃を受けてしまう。

純一を救うため、過去に例がない「脳移植手術」が行われた。
手術無事に終わり、やがて純一も意識を取り戻す。
純一は順調に回復し、社会復帰も果たすが、徐々に自分の性格が変わって行くことを自覚し始める。

自分の性格が崩壊していく恐怖の中、
純一はドナーの正体を突き止めようと動き出すが・・・。

補足情報

第129回直木賞候補作。
1991年1月 初刊行(講談社)
1994年6月6日 文庫化(講談社文庫)
2005年 玉木宏・蒼井優主演で映画化

登場人物

成瀬純一:ごく平凡な青年。画を描くことを趣味としている。
葉村恵:純一の恋人。画材ショップの店員をしている。

堂元英隆:東和大学医学部脳神経外科教授。純一に脳移植手術を施す。
若生健一:東和大学医学部脳神経外科助手。脳移植手術のスタッフ
橘直子:東和大学医学部脳神経外科助手。脳移植手術のスタッフ

京極瞬介:強盗事件を起こし、純一を狙撃した犯人。
京極亮子:瞬介の双子の妹。

嵯峨典子:純一に命を助けられる。
嵯峨道彦:典子の父親で弁護士。

感想

純一は脳移植手術を受けて、奇跡的に一命を取り止める。
そして、順調に回復してくように見えましたが、
ある違和感が彼を付きまとうようになります。

当初から嫌な予感はありましたが、
徐々に純一の性格が崩壊していく様子は読んでいて
辛いものがありました。

印象的なのは、純一が用いる一人称が
「僕」から「俺」に変わった時ですね。
ああ、これで変わってしまったんだな、と。

脳移植によって、確かに命は救われましたが、
純一はある意味では犠牲者ですね。

あのまま生き返らなかったほうがよかったのかも、
と思うこともあります。

恋人である恵の立場を考えると、胸が締め付けられる想いがします。
それにしても恵の深い愛情には涙が出ます。

純一の性格の変化の描写が大変素晴らしく、
一度読み始めたら、どんどん物語に引き込まれていきました。

ただ・・・、
世界初の脳移植で、脳の影響でどんどん性格が変わるという設定は
若干強引な気がしないでもないですが・・・。

おすすめ度:★★★★★★★★☆☆



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2011年2月18日 | コメント/トラックバック(0)|

カテゴリー:本の感想

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