十字屋敷のピエロ



 

作品の概要

 

 

十字屋敷のピエロ

 

1989年1月 初刊行(講談社)
1992年2月4日 文庫化(講談社文庫)

 

十字屋敷と呼ばれる竹宮家で、
竹宮産業創始者の娘で前社長の竹宮頼子が不審な死を遂げる。

その後、頼子の婿で竹宮産業の現社長、竹宮宗彦が何者かに殺された。
横には秘書の三田理恵子の死体も。

一部始終を目撃していた「ピエロ」が見た驚愕の真実とは?

前代未聞の斬新なアイデアで挑む本格長編ミステリー。

補足情報

1989年1月 初刊行(講談社)
1992年2月4日 文庫化(講談社文庫)

主な登場人物

竹宮水穂:竹宮産業創始者・幸一郎の孫。オーストラリアに留学していた。

竹宮幸一郎:故人・竹宮産業の創始者。
竹宮静香:竹宮幸一郎の妻。

竹宮頼子:竹宮幸一郎の長女で、竹宮産業の前社長。謎の死を遂げる。
竹宮宗彦:竹宮頼子の婿。頼子の死により竹宮産業の社長となる。
竹宮佳織:竹宮宗彦・頼子夫妻の一人娘。足が悪いため車椅子を使用。

竹宮琴絵:竹宮幸一郎の次女。水穂の母親。
近藤和花子:竹宮幸一郎の三女。
近藤勝之:和花子の夫。竹宮産業の取締役。

松崎良則:竹宮産業の取締役。

永島正章:竹宮家お抱えの美容師。
青江仁一:竹宮家で下宿している大学院生。幸一郎のお気に入りだったが。

三田理恵子:竹宮宗彦の秘書。

梅村鈴枝:竹宮家の家政婦。

悟浄真之介:人形師。父が作った「不幸のピエロ」を探している。

感想

ある資産家一族の中で起きる事件がテーマです。
よくある設定といえばそうですね。古臭さは否めません。

登場人物設定も、創始者とその娘、婿、孫、家政婦 etc。
一族が絡み合ってる感じですね。
読み始めは多少なりともウンザリするかもしれません。

そして、その舞台となるのが、
「十字屋敷」というこれも現実ではありえないようないかにもな設定。

全体的に2時間ドラマのサスペンスもののニオイがプンプンします。

この作品が書かれたのは1989年ですから、
今からですと22年前ですか!
僕が中学1年生なので、そりゃ古くて当然ですね(苦笑)

…とまぁここまで挑発的に言いたいこと言ってますが、
実はこの作品、とても面白かったんですね。

読んでいくうちにどんどんはまっちゃって。

主人公の水穂と、大学院生の「切れ者」青江くん、
そして、意外や意外、胡散臭さ№1の人形師・悟浄。

この人物たちがなんかよかったんですよね。
鋭い推理でどんどん真相に近づいていく感じが面白くて、
どんどん読み進めていけました。

そしてこの物語の肝とも言うべき「ピエロの目」。
いや、これは今読んでも斬新だなぁと思いました。
刊行当時はどんな反響だったんでしょうかね。
今ではこういう手法はよくあるんでしょうか。
あまり知らないんですが、僕としては面白い手法だと思いました。

ただ、初めて「ピエロの目」が出てきた時は、
「なんじゃこりゃ??」ってなりました。
かなり戸惑ってしまいました。

さてさて、
本作を語る上で、外せないのが結末ですかね。

意外とアッサリ、すんなり解決しちゃったな・・・と思いきや、
最後に人形師の悟浄がとんでもない推理を披露します。

この時点では、あくまでも推理の域を出ないんですが、
最後の最後で「ピエロの視点」が描かれるんですね。

まさかの大どんでん返しにもうビックリでしたね。
最後の1ページで「ゾクッ」と来てしまいました。

これぞ東野作品でした。

と、いうことで、とても面白い作品だったのではないでしょうか。
最初はちょっと我慢して読んでいただけたら、と思います。

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆



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2011年8月27日 | コメント/トラックバック(1)|

カテゴリー:本の感想

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