回廊亭殺人事件



 

作品の概要

回廊亭殺人事件

一代で財を成した故・一ヶ原高顕の莫大な資産の相続のため、遺言状が公開されることになった。
旅館「回廊亭」には一ヶ原一族の他に、本間菊代という老婆も招待されていた。

しかし、菊代の正体は故・一ヶ原高顕の元秘書、桐生枝梨子が変装した姿だった。
彼女の真の目的は、半年前に回廊亭で起きた「ある事件」の真相を暴くことにあった。
そんな中、回廊亭では次々と予期せぬ事態が起こる。

全く予想だにしない結末が待ち受ける本格長編ミステリー。

補足情報

1991年に初刊行、1994年に文庫化
2011年に常盤貴子主演でドラマ化(フジテレビ・3週連続スペシャル第3弾)
ドラマの感想はこちら ⇒ 【ドラマ】回廊亭殺人事件(ネタバレあり)
※ドラマの感想にネタバレを書きました。

主な登場人物

桐生枝梨子:故・一ヶ原高顕の元秘書

一ヶ原高顕:故人。一代で財を成した実業家
一ヶ原蒼介:高顕の弟で大学教授
一ヶ原健彦:蒼介の息子
一ヶ原直之:高顕の弟(母親は異なる)で後継者
藤森曜子:高顕の妹
藤森加奈江:曜子の娘
一ヶ原紀代美:高顕の義妹
一ヶ原由香:紀代美の娘

小林真穂:旅館「回廊亭」の女将

本間重太郎:故人。一ヶ原高顕の恩人
本間菊代:故・重太郎の妻。身寄りがなく孤独死する。

里中二郎:桐生枝梨子の恋人

古木弁護士:一ヶ原高顕の顧問弁護士
鰺沢弘美:古木弁護士の助手

感想

本作のメインテーマは「復讐劇」です。
桐生枝梨子は恋人の里中二郎を何者かに殺され、
本間菊代という老婆に変装して真相を暴くというもの。

ミステリーの要素は抜群です。
2重、3重に張り巡らされた伏線はお見事という他ありません。

そして驚愕の結末。
本作を読んだ人ならば誰もがその結末に驚くでしょうね。

いわゆる叙述トリックというやつですが、
見事にころっと騙されてしまいました。気持ちいいぐらいです。
(ちょっと反則スレスレというか強引な気もしますが。)

結末を知って読み返してみると、
「おお~、なるほど!」と思える部分がたくさんありますね。
素晴らしいトリックでした。

それにしても。
本作の主人公である桐生枝梨子という女性の壮絶な人生を思うと不憫でなりません。
とても切なく、悲しい人生です…。

そして、本作がドラマ化されるというニュースを聞いた時には
さすがにびっくりしました。

しかも主演は常盤貴子さん。

おいおい、これどうやってドラマ化するの?って突っ込みたくなりましたが、
どうやらドラマ版では老女に変装するのではなく、
本間の娘(=美女)に整形するのだとか。
う~ん、そう来たか・・・。

でもあのみんなが騙されたであろうトリックはどうするんでしょうかね?
これは見ものですね。楽しみです。

原作は、結末を知ってから読んでも充分面白いです。
むしろ、再読の方がより理解度が深まっていいかもしれません。

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆

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2011年6月23日 | コメント/トラックバック(1)|

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