名探偵の呪縛




作品の概要

名探偵の呪縛

図書館で資料を探していた「私」は、気が付けば「別世界」に迷い込んでいた。
そこでミドリという少女に出会い、探偵「天下一大五郎」として、
ミドリの父親でもある日野市長からある依頼を受けることになる。

次々と起こる難事件を解決するが、何かがおかしい。
この町には「何か」が欠けているのだった。

この街を作った者の正体とは?
そして、この街にかけられた呪いとは?

「名探偵の掟」の天下一大五郎が再登場する長編ミステリー。

補足情報

1996年に文庫発刊
講談社文庫25周年企画による文庫書き下ろし作品

主な登場人物

天下一大五郎:探偵
大河原警部:事件を担当する県警の警察

日野ミドリ:墓礼路市長の娘

【記念館保存委員会メンバー】
日野市長:墓礼路市の市長
月村博士:市立大学勤務。記念館保存委員会のリーダーで記念館の館長
水島雄一郎:墓礼路市随一の資産家
火田俊介:売れっ子作家
木部政文:新聞社社主
金子和彦:文化人類学者
土井直美:科学ジャーナリスト

管理人:記念館の門番

黒本:水島家の執事
水島春樹:水島雄一郎の息子
水島夏子:水島雄一郎の娘
水島秋雄:水島雄一郎の息子
水島冬彦:水島雄一郎の息子

青野:火田俊介の書生
赤木:火田俊介の書生
白石:火田俊介の書生
宇戸川:火田俊介の担当編集者

フミ:日野が所有する別荘の管理人

感想

タイトルからして、『名探偵の掟』の続編と取られ勝ちですが、
登場人物こそ同じだけれど、内容は全くの別物と考えていただいてもいいですね。

図書館で調べ者をしていた「私」(恐らく著者本人の設定)が
いつの間にか「別世界」に迷い込み、探偵・天下一として、
いくつかの事件を解決するというもの。

ちょっとファンタジー系の要素が含まれていますね。
舞台となる街は完全に架空のものです。

殺人事件の推理そのものはお見事だなぁと思わされました。
私自身、本格推理というものに対してあまり免疫がないため、
どんな事件でも1度目は必ず面白いと感じてしまいます。

昔からの本格ミステリーファンには物足りないかもしれませんね。

本作は「名探偵の掟」のような、本格推理をこきおろし、おちょくるといった
内容ではなく、笑いや洒落の要素も一切ありません。

そして東野さん自身の「本格推理」に対する愛着、
思い入れというのが伝わってくる作品です。

そういう意味では、「名探偵の掟」とは真逆の位置にある
作品ではないでしょうか。

東野ワールドを求めていらっしゃる方には
あまりおすすめできる作品ではないですね。

面白さで言えば、「名探偵の掟」をおすすめしておきましょう。

名探偵の掟とセットで、
いろんな東野作品を楽しみたいという方は是非一度読まれてみてはいかがでしょうか。

おすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆



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2011年4月1日 | コメント/トラックバック(2)|

カテゴリー:本の感想

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コメント

  1. basil より:

    今日は応援ポチだけ~w
    「名探偵の掟」路線でシリーズ化かと思いました~。

    • RYOJI より:

      天下一シリーズなんですけどね~。
      路線は全く違いますね。

      ただ、僕は純粋に推理そのものは楽しめましたよ。


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