むかし僕が死んだ家



 

作品の概要

 

 

むかし僕が死んだ家

 

1994年5月 初刊行(双葉社)
1997年5月14日 文庫化(講談社文庫)

 

主人公の元・恋人である沙也加は幼い頃の記憶が欠落してしまっている。
父が残した手がかりを元に、記憶を取り戻しに松原湖畔にある「灰色の家」に向かう。

そこで、住人と思われる少年の日記をはじめ、次々と「不自然な」発見をしていく。
そして、幾つもの謎が繋がったとき、驚愕の真実が明らかになる。

補足情報

1994年5月 初刊行(双葉社)
1997年5月14日 文庫化(講談社文庫)

主な登場人物

私:主人公。元・恋人の沙也加からある相談を持ちかけられる。
中野沙也加:主婦。幼い頃の記憶を無くしている。

【日記の中の人物】
御厨佑介:松原湖畔にある灰色の家の元住人。「日記」の主。
倉橋民子:御厨家の家政婦。「おたいさん」
御厨啓一郎:灰色の家の元住人
御厨藤子:灰色の家の元住人「おかあさん」
御厨雅和:灰色の家に時々来る。「あいつ」
チャーミー:御厨佑介の日記に登場する。

感想

本作を初めて手にした時、
「むかし僕が死んだ家」というタイトルが
ちょっと変わった感じがするなぁという印象を持っていました。
ホラーのような内容を想像していました。

そして、舞台はやっぱり「誰も住んでいない古い別荘」なんですね。
(実はこの設定、ちょっと苦手な分野でもあったのですが…。)

主人公の「私」に相談を持ちかけた元恋人の沙也加は
幼い頃の記憶がありません。

その記憶を取り戻すために、2人は沙也加の父が管理していた
古い別荘で手がかりを探すのですが、
少しずつ少しずつ手がかりから謎が解明されていく様子は
とても面白かったですね。

その手がかりひとつひとつがしっかりとした伏線となっていて、
最後にはそれらが見事に繋がります。

ただ、沙也加にとっては、
真実を知ってしまって、記憶が完全に戻ることが
本当に幸せなのかどうか、私には分かりません。

でも、その道を自ら選び、
そしてある結論を出した沙也加を応援したい気持ちになりました。

そして…、
「むかし僕が死んだ家」というタイトルは
最後の最後で思わず唸ってしまいました。

おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆



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2011年3月22日 | コメント/トラックバック(4)|

カテゴリー:本の感想

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コメント

  1. basil より:

    私もこの本のタイトルはホラーチックだなと思ってました。
    わたし的には食指が動く分野ですが、そうじゃないんですね。
    その謎めいていているタイトルが最後に収斂されていくのですね~。
    ほんとRYOJIさんはご紹介が上手い!!読んでみたくなります。

    この日曜に「鳥人計画」を買ってきました。
    面白いです~。

    • RYOJI より:

      いつもありがとうございます。
      東野さんの作品はタイトルがうまいなぁとよく思います。
      是非読んでみてください^^

      鳥人計画は面白かったですよ。
      もう一度読みたくなってきました~。

  2. Rie より:

    10年くらい前に読んだ作品ですが、RYOJIさんの説明・感想を読んでまた読みたくなって今日読みました=^∇^=
    私も同じ感想です!
    ただ、どうして主人公の名前は無かったのか…が気になってるのですが、わかりませんでした。

    • RYOJI より:

      Rieさん
      コメントありがとうございます。
      この作品はまさに東野ワールド!だったような気がします。
      主人公の名前が実は無いっていうの、結構東野さん作品ではありますよね。
      僕ももう一度読み返してみたくなりました。


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