虹を操る少年



 

作品の概要

 

 

虹を操る少年

 

1994年8月 初刊行(実業之日本社)
1997年7月14日 文庫化(講談社文庫)

 

光瑠は幼少の頃より超人的な色彩感覚を持ち、知能も並外れて高かった。
高い知識を活かし、独自で作り上げた光で音を奏でる「光楽」を広めていく。
その美しい「光の音色」に魅せられた若者たちが一人、また一人と光楽を求めて光瑠の元に集まってゆく。
それはまるで麻薬中毒のように、若者たちは光楽に魅せられ、虜になっていくのであった。

やがて、光楽は「大人」にも知られるようになり、「大人」の手によって管理されるようになる。
光瑠の奏でる光楽を世に広めようとする者たち。
光瑠の光楽を恐れ、排除しようとする者たち。

様々な陰謀が渦巻く中、光瑠と若者たちは「大人」に対しどのように立ち向かうのか?

光楽という斬新なジャンルが新鮮なファンタジー系傑作ミステリー。

補足情報

1994年8月 初刊行(実業之日本社)
1997年7月14日 文庫化(講談社文庫)

登場人物

白川光瑠:天才高校生。光に関して特殊な能力を持ち、光で演奏する「光楽」を広めていく。
相馬功一:光楽に魅かれる。ニュータイプ暴走族「マスクド・バンダリズム」のメンバー
宇野哲也:「マスクド・バンダリズム」のリーダー。光瑠を支える。
志野政史:高校生。光楽に魅かれる。
小塚輝美:中学生。光楽に魅かれる。
木津玲子(大津聖子):謎の男・アイヅの愛人。功一に近づく。

志野頼江:政史の母親。政史から光楽を取り上げようとする。

佐分利:光瑠の光楽を取り仕切り、全国に広める。

感想

読み始めてすぐに「非常に面白い作品だな」と感じ、一気に読み進めることができました。
幼少期から極めて高い色彩感覚と知能を持った光瑠がどんどん知識を吸収していき、
どんどん才能を開花させていくところはこれからこの光瑠が一体何をするのだろう?とワクワク感で一杯でした。

美しい光を発し、メロディーを奏でるという「光楽」ですが、
実際にあるとすればどんなものなのか、一度見てみたいという気にさえなりました。

読後感もあっさりしていて、とても爽やかなラストだったと思います。
(ちょっとあっさりし過ぎかも?)

ただ、残念な点も。
読んでいく中で、光楽の威力があまりに大きすぎて、まるで麻薬中毒にでもなったかのような描写があります。
光瑠に魅かれていた若者たちが悪質な宗教団体に洗脳されているかのような感覚になってきました。
ここまで書く必要があったのかな?と個人的には思います。

それと、志野親子の件がどうにもスッキリできませんでしたね。
その後もしっかり書いて欲しかったと思いますね。

全体的に見れば読みやすく、ジャンルも新鮮なので面白いのでオススメです。

おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆



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2011年3月3日 | コメント/トラックバック(2)|

カテゴリー:本の感想

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コメント

  1. mari より:

    実写では表現するのが難しそう。小説ならではの作品ですね。

    • RYOJI より:

      mariさん
      コメントありがとうございます。
      お返事遅くなってしまって申し訳ございません。
      この作品はまた独特でしたね。光楽なんてよく思いつくなぁと思いました。
      確かにこれは映像化は難しいですね^^


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