殺人の門



 

作品の概要

 

 

殺人の門

 

2003年8月 初刊行(角川書店)
2006年6月 文庫化(角川文庫)

 

田島和幸は父親が歯医者を経営しており、子供の頃は裕福な家庭に育っていた。
しかしそれもつかの間、歯医者の経営は破たんし、家族はバラバラになる。

一転、不幸な人生を送ることになった和幸のもとに、倉持修が現れる。
事あるごとに倉持は和幸にいろいろな「おいしい話」を持ってくる。

和幸は倉持に対し、激しい殺意を抱くものの、結局は倉持の言いなりになってしまう。
「殺人の門」を開く時、それは・・・?

補足情報

2003年8月 初刊行(角川書店)
2006年6月 文庫化(角川文庫)

主な登場人物

田島和幸:主人公。ある男に人生を狂わされる。裕福な家庭に育つも、後に転落する。
倉持修:和幸の幼馴染。和幸につきまとう。

田島健介:和幸の父親。歯科医師。
田島峰子:和幸の母親。
トミ:田島家の家政婦。
ハル:トミが辞めた後の田島家の家政婦

志摩子:ホステスで田島健介の愛人
ガンさん:賭けゲーム屋の主人

江尻陽子:和幸とアルバイト先で知り合う

牧場喜久夫:東西商事の詐欺被害者
上原由希子:牧場喜久夫を救済すべく活動する

関口美晴:上原由希子の友人
寺岡理栄子(村岡公子):和幸が勤務する家具屋の客

感想

ある一人の男にいいように操られ、人生を狂わされた主人公の物語です。
はっきり言って、主人公の弱さとか馬鹿さが際立った作品ですね。

主人公・和幸に不幸が訪れる度、またやり直そうと頑張ります。
ある程度うまくいきかけて、幸せをつかもうとする一歩手前まで行くと、
そこにいつもの男・倉持が現れます。

倉持はいつも和幸の味方であるかのように
「いい話」ばかり持ってきて、
結局和幸はいいように操られる羽目になります。

読んでいて最初は主人公が哀れでしたが、
だんだんそんな感情も失せてきて、最後らへんはイライラさせられました。

子供の頃の不幸というのはさすがに同情の余地はありますよ。
でも大人になってからの不幸ははっきり言って自業自得。
またお前は繰り返すのか!と言いたくなるほど。

あれだけの殺意を抱きながら、結局最後まで殺せずにいる主人公ですが、
最後の最後、「そうくるか!」と思わず唸ってしまうような結末でした。

うーん、これが「殺人の門」かぁ、と。
結末はスッキリしませんが、東野さんらしい終わり方かもしれません。

バカで弱い主人公にイライラはしますが、
僕はこの作品、そんなに嫌いでもないんですよね。

ただ、おすすめかと言われると、うーん・・・。

おすすめ度:★★★★☆☆☆☆☆☆



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2011年12月5日 | コメント/トラックバック(1)|

カテゴリー:本の感想

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  1. boovie blog より:

    小説 「殺人の門」 東野圭吾・著 読了。

    暗い。
    気分がめいる。
    でも、現実でこういうことがないとは言えないから、
    防犯意識を高めるという意味では読んで良かった。

    (以下、ネタバレ)

    内容は、小学校のクラスメイトが…

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