殺人現場は雲の上
作品の概要

「ステイの夜は殺人の夜」「忘れ物に御注意ください」「お見合いシートのシンデレラ」「旅は道連れミステリアス」「とても大事な落し物」「マボロシの乗客」「狙われたエー子」の7編からなる短編集。
東京大学中退で才色兼備のエー子と三流大学卒で成績もギリギリ、若干太り気味のビー子の凸凹コンビが様々な事件に遭遇する。
2人のスチュワーデスが息の合った(?)活躍で難事件を解決していく痛快ミステリー。
補足情報
1989年に初刊行、1992年に文庫化
主な登場人物
早瀬英子(エー子):
新日本航空のスチュワーデス。美人で成績も優秀。控えめな性格。
藤真美子 (ビー子):
新日本航空のスチュワーデス。太り気味な体格と細かいところは気にしないおおらかな性格。成績は最下位。
北島香織 :新日本航空のチーフスチュワーデス
感想
【ステイの夜は殺人の夜】
エー子のちょっとした気遣いから、見事に事件の真相を暴きます。
最後のエー子のセリフはなんとも言えない気分になりました。
【忘れ物に御注意ください】
「ベビー・ツアー」のの参加者が、機内に赤ちゃんを忘れる、というストーリー。
赤ちゃんの世話を任され、最初は嫌がってたビー子がいつの間にか本当の母親みたいになってたのが微笑ましかったですね。ビー子も女性なんだな、と。母性本能をくすぐられたんでしょうね。
それだけに、事件の真相が分かった時は腹立たしかったですね。
然るべき罰を与えてもいいと思いました。
【お見合いシートのシンデレラ】
飛行機には「お見合いシート」なるものが存在するんですね。
スチュワーデスとちょうど向かい合って座る席のことらしいですね。
一度座ってみたいものです。
ビー子が「お見合いシート」に座ったある資産家の男性から求婚されるというストーリーなんですが・・・。
こんなことを頼めるのはビー子ぐらいなものなのでしょうね。
ちょっとビー子に同情してしまいました。
【旅は道連れミステリアス】
悲しい物語です。他に解決方法がなかったのかなぁと思ってしまいます。
それにしても、たまたま偶然そこに居合わせた女性が、不憫でなりません。
結末はちょっと納得がいかない感じがしました。
【とても大事な落し物】
機内のトイレにある落し物があった。それはなんと「遺書」だった。
遺書を落としたのは誰か、というお話です。
あまり面白くはなかったですね。
最後の最後で真の落とし主が見つかりますが、
自殺の動機としてはちょっと軽いかなぁと思いました。
【マボロシの乗客】
このストーリーが一番面白かったです。
新日本航空に脅迫電話がかかってくるところから始まります。
事件自体はそんな大げさなものではないのですが、
最後のオチが面白かったですね。
確かに「幻の乗客」でしたね。
【狙われたエー子】
エー子が何者かに命を狙われます。
そしてエー子の元彼が登場します。
事件の真相そのものは大して面白くなかったですが、
エー子が狙われるキッカケが分かった時はちょっとゾクっとしてしまいました。
【総評】
全体的にイマイチ。あまり印象に残ってないなというのが本音ですかね。
エー子とビー子という対照的な二人のコンビは面白かったですが、
事件そのものの意外性とかはあまりなく、淡々と読めますね。
ちょっと物足りなかったかな、と思いました。
本格長編好きの方にはあまりおすすめはできないかもしれません。
おすすめ度:★★★★☆☆☆☆☆☆
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東野圭吾、殺人現場は雲の上2011年7月15日 | コメント/トラックバック(8)|
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コメント





リンクありがとうございます。
こちらからのリンクは、事情があって少し遅くなると思いますけれど
新しい形にするときに貼らせていただこうと思っています。
どうぞご了解くださいませ。
ふらっとさん
コメントありがとうございます。
勝手なお願い、申し訳ございません。
よろしくお願い致します。
おはようございます。
初めて聞く題名で新鮮に読めそうな感じがしました。
RYOJIさんは『おれは非常勤』という小説を知っていますか?
集英社文庫から出ています。
ミステリ作家をめざす「おれ」は、小学校の非常勤講師。
下町の学校に赴任して2日目、体育館で女性教師の死体が発見されます。
傍らには謎のダイイングメッセージがあり、一方では、受け持ちのクラスにはいじめの気配があり…。
他に、『放火魔をさがせ』と、『幽霊からの電話』が収録されています。
マイナーなのであまり知られていません。私の学校の図書室にはあるのですが。是非読んで見てください(^O^)/
東上かおるさん
コメントありがとうございます。
「おれは非情勤」知ってますよ~。というか偶然にも2日ほど前に読み終わったばかりなんです。
クールな主人公が淡々と事件を解決していくのが面白かったですね。
近々ブログにも感想をアップしますね。
それではまた。