使命と魂のリミット



 

作品の概要

 

 

使命と魂のリミット

 

2006年12月6日 初刊行(新潮社)
2010年2月25日 文庫化(角川文庫)

 

氷室夕紀の父親・健介は胸部大動脈瘤を患い、手術中に死亡する。
彼は元・警察官で、死ぬ間際に「人にはその人にしか果たせない使命を持っている」という言葉を残す。

夕紀はその言葉を胸に、胸部心臓外科の医師になるが、その真の理由は誰も知らない。

ある日、夕紀が勤務する帝都大学病院に、「医療ミスを公表しなければ、病院を爆破する」という脅迫文が送り付けられ、病院内はパニックに陥る。

夕紀の父・健介の死の真相、脅迫文に隠された秘密とは?

緊迫感溢れる長篇医療ミステリー。

補足情報

2006年12月6日 初刊行(新潮社)
2010年2月25日 文庫化(角川文庫)
2011年に石原さとみ主演でドラマ化(NHK2週連続)
ドラマ公式ページはこちら ⇒ 『使命と魂のリミット』公式ページ

登場人物

【帝都大学病院スタッフ】
氷室夕紀:医師。心臓血管外科勤務の研修医。
西園陽平:医師。心臓血管外科の教授。
元宮誠一:医師。心臓血管外科勤務。
山内肇:医師。心臓血管外科勤務。夕紀の指導医。
福島:医師。心臓血管外科勤務医。
真瀬望:看護師。帝都大学病院心臓血管外科勤務。

【帝都大学病院入院患者】
島原総一郎:自動車メーカー・アリマ自動車の社長

【その他】
氷室健介:夕紀の父親。元警察官。胸部大動脈瘤の手術中に死去。
氷室百合恵:夕紀の母親。

直井穣治:電子機器メーカーの技術者。真瀬望の恋人。

西園道孝:西園陽平の息子。コンピュータグラフィックスの技術者
西園稔:西園陽平の息子。交通事故で死亡

感想

タイトルから想像するほど難しくもなく、
どんどん読み進められる作品でした。

研修医の夕紀は、父親の「死」にある種の疑念を抱いています。
読み進めていくうちに、誰もが「死の真相」について、
ある予測を立てるだろうな、と思います。

私もそうでした。
それは、病院に送られてくる「脅迫状の内容」からも
容易に想像できるからです。

ところが、物語は思わぬ方向に進んでいきます。
この「脅迫状」にはまた別の問題が隠されているのですが・・・。

この作品にはそれぞれの立場の人間の
それぞれの「使命」というものがはっきり出てきます。
「使命と魂のリミット」というタイトルは秀逸ですね。

これ以上書くとネタバレになりますので、割愛します。

読後感はすっきりしててよかったのではないでしょうか。

現役医師で作家の海堂尊さんが書いても
おもしろかっただろうな、と思います。

おすすめ度:★★★★★★★★☆☆



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2011年2月21日 | コメント/トラックバック(7)|

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  1. 『使命と魂のリミット』 東野圭吾

    「東野圭吾」の長篇医療サスペンス作品『使命と魂のリミット』を読みました。
    [使命と魂のリミット]

    『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『片想い』、『分身』、『天空の蜂』に続いて5作品連続…

コメント

  1. momo より:

    私は、この作品を結構気に入っています。
    書いておられるように読後感がとても良いです。

    現役医師の海堂さんでなく、東野さんが書かれたところが
    面白いし、作家のフィールドの広さに感服しています。

    • RYOJI より:

      momoさん
      コメントありがとうございます。
      僕もこの作品大好きです。
      東野さんはどんなジャンルを取り上げても本当に素晴らしいですよね。
      医療に関する描写も細かいので、相当取材を重ねて調べられたのだろうな、と思います。
      ドラマ化、楽しみですね!

  2. momo より:

     昨晩のNHKドラマ「使命と魂のリミット」の前編を観ました。
     宮部みゆきさんの「火車」も他局で同じ時間帯に放送だったため
     ダブル録画です。

     ドラマの感想は、NHKらしく(?)お金をかけて
     豪華なキャストで丁寧に制作されていると感じます。
     氷室夕紀役の石原さとみさん、刑事役の吹越満さんは、
     「さすが」でした。

     来週の後編が待ち遠しいです。

    • RYOJI より:

      momoさん
      いつもコメントありがとうございます。
      僕はまだ見てないんですよね。
      母と姉が見ていたらしく、面白くて続きがとても気になると言っていました。
      二人とも原作は知りません。
      視聴率は「火車」の方がよかったみたいですね・・・。
      NHKと民放の差なんでしょうか?
      僕も早く見たいです。

      • momo より:

        視聴率については、「火車」は宮部さんの代表作でもあり
        「このミス」大賞のBEST OF BESTに選ばれた傑作ですよね。
        東野さんの「使命と魂のリミット」は、良い作品だけど
        「手紙」とか「容疑者Xの献身」ほどの知名度がないジミさで
        ネームバリューで差がついたと思いました。それと番宣かな?

        ドラマ自体の評価は、私的には「使命と魂のリミット」>「火車」でした。

        • RYOJI より:

          momoさん
          いつもコメントありがとうございます。
          使命と魂のリミット、かなりよい出来だったと聞いています。
          まだ見てないので、楽しみにとっておきます。


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