卒業




作品の概要

卒業

大人気の加賀恭一郎シリーズ第一弾は大学生時代。
国立T大学に通う仲のよい7人。
彼らは高校のときからの仲間でもあった。

その中の一人、牧村祥子がアパートで死体となって発見された。
状況から、当初は自殺と見られていたが、次々と不審な点が見つかる。

残された手がかりから友の死の原因を追究していくが、
そんな中、さらなる事件が起きる。

加賀と仲間たちは真相に辿り着けるのか?
茶道、剣道をテーマにした長編ミステリーの傑作。

補足情報

加賀恭一郎シリーズ第一弾。
1986年に初刊行、1989年に文庫化、2009年に新装文庫化により、
「卒業-雪月花殺人ゲーム」から「卒業」にタイトル変更。

登場人物

加賀恭一郎・・・T大社会学部で剣道部の主将。
相原沙都子・・・T大文学部4年生・加賀が片思いをしている相手。
金井波香・・・T大文学部4年生・剣道部員。
藤堂正彦・・・T大理工学部4年生・大学院進学志望。
牧村祥子・・・T大文学部英米学科4年生・藤堂の恋人。
若生勇・・・T大4年生・テニス部員・兄が学生運動の闘士。
井沢華江・・・T大文学部4年生・若生勇の恋人
南沢雅子・・・加賀達の高校時代の恩師で茶道部の顧問。

感想

類稀なる慧眼と洞察力をもって犯人を追い詰め、
読んでいてもとてもスカッとする加賀恭一郎シリーズ。
その加賀の学生時代を描いたシリーズ第一弾にあたるのが「卒業」です。

元々は「卒業-雪月花殺人ゲーム」というタイトルでしたが、
文庫新装に伴い、タイトルも「卒業」だけとなりました。

その雪月花ですが、まず一般の人には馴染みはないと思います。
「雪月花之式」という茶道におけるゲームのひとつのことです。

本作品のトリックには「雪月花」が絡められており、
トリックを推理するのはかなり難解で、私は最後までわかりませんでした。

ただ、トリック部分に関しては、「こういうものだ」と
無理やり納得して読み進めても問題ないと思います。

その部分を飛ばしても、非常に面白い作品です。
それだけに理解しがたい「雪月花」を取り込んでいるのが
ちょっと勿体無い気もしますが・・・。

それにしても学生といえど、加賀恭一郎の慧眼、洞察力には驚かされます。
もうすでに学生の頃から培われていたんですね。
でも人によっては「こんな大学生いるか??」って感じてしまうかもしれませんね。
発表された時期がかなり昔なので、そこらへんは深くは考えませんでしたが。

動機や背景、ストーリー自体は面白いのに、
やっぱりトリックでの「雪月花」が難解なのがマイナスポイントでしょうか。

ある程度の「読み飛ばし」も重要です。

おすすめ度:★★★★★★☆☆☆☆

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2011年2月14日 | コメント/トラックバック(2)|

カテゴリー:本の感想

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コメント

  1. momo より:

    やっと「卒業」を読了できました。

    茶道の雪月花之式というトリックは難解ですね!
    それから冒頭の告白には、「いきなりかよ!」とビックリです。

    大学生の加賀さんは、老成の感が否めませんが、「新参者」の加賀さんは、
    人間としての丸みも感じられます。

    • RYOJI より:

      momoさん
      コメントありがとうございます。
      雪月花トリック、難解すぎですよねー。
      僕は飛ばし読みしてしまいました。スミマセン・・・。
      まぁトリックは完全に理解しなくても充分楽しめたので。

      加賀さん、そんな学生いんやろーって感じでしたね。
      そこがいいんですが。
      最近の加賀さんはとても温かみがあるように思いますよね。
      当初はシリーズ化の予定は無かったそうです。
      それが今や大人気シリーズのひとつですからね。


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