探偵倶楽部



 

作品の概要

 

 

探偵倶楽部
(「依頼人の娘」より改題)

 

1990年4月 初刊行(祥伝社 ノン・ノベル)
1994年7月 文庫化(祥伝社 ノン・ポシェット)
2005年10月25日 再文庫化(角川文庫)

 

『偽装の夜』『罠の中』『依頼人の娘』『探偵の使い方』『薔薇とナイフ』
の5つのストーリーからなる短編連作集。

彫りが深く日本人離れした顔立ちの男と、間違いなく美人の部類に入る助手の女。
彼らは政財界のVIPのみを会員とする調査機関「探偵倶楽部」の調査員だった。

正体不明のクールな2人が、次々起こる難事件を鮮やかに真相に導く、
傑作短編ミステリー。

補足情報

1990年4月 初刊行(祥伝社 ノン・ノベル)
1994年7月 文庫化(祥伝社 ノン・ポシェット)
2005年10月25日 再文庫化(角川文庫)
※文庫化の際に「依頼人の娘」から「探偵倶楽部」に改題。

2010年 谷原章介、松下奈緒主演でドラマ化(フジ系)
※『偽装の夜』のみ

主な登場人物

男:「探偵倶楽部」の調査員。彫りの深い日本人離れした顔立ち
女:「探偵倶楽部」の調査員。美人

【偽装の夜】
正木藤次郎:大手スーパーマーケットの社長
正木文江:藤次郎の妻だが離婚成立寸前
正木涼子:藤次郎の娘で高明の妻
正木高明:正木涼子の婿で副社長
江里子:正木藤次郎の内縁の妻
成田真一:正木藤次郎の秘書
麻子:正木家の家政婦

【罠の中】
山上孝三:不動産、金融業を経営している
山上道代:孝三の妻
浜本利彦:山上孝三の姉の息子
高田百合子:浜本利彦の婚約者
青木信夫:山上道代の弟
青木喜久子:信夫の妻
青木行雄:信夫の息子
青木哲子:信夫の娘
中山二郎:製薬会社勤務
中山真紀枝:二郎の妻で山上孝三の妹
中山敦司:二郎の息子
玉枝:山上家の家政婦

【依頼人の娘】
的場美幸:高校1年生
的場陽介:美幸の父親で薬品メーカー勤務
的場享子:美幸の姉
的場妙子:美幸の母親。自宅で遺体となって発見される
大塚典子:的場妙子の妹
中野修:カルチャーセンターの講師
古川昌子:的場妙子の友人

【探偵の使い方】
安部佐智男:産業機器メーカー勤務
安部芙美子:佐智男の妻
真鍋公一:大営通商・産業機器部の部長
真鍋秋子:公一の妻

【薔薇とナイフ】
大原泰三:和英大学の教授
大原由理子:泰三の娘
大原直子:泰三の娘・由理子とは異母姉妹
葉山:大原家の主治医
吉江:大原家の家政婦
上野:大原泰三の研究室のメンバー
元木:大原泰三の研究室のメンバー
神崎:大原泰三の研究室のメンバー

感想

政財界VIP専用、つまり金持ち専用の調査機関「探偵倶楽部」
の男女2人がクールに難事件を解決するという、
設定としては微妙な感じもしますが…。

この探偵2人はとにかく鋭くて冷静沈着、クールです。
感情というものが一切描かれていません。

冷静に淡々と事件を解決していくのですが、
その解決方法、推理はとても鮮やかで、気持ちいいです。

あえて2人の探偵が感情を表に出していないところが
本作の魅力のひとつだと思います。

ひとつひとつの物語については、
その結末にはどれも驚かされますし、
完成度は非常に高いと感じました。

あっと驚くようなどんでん返しもしっかり用意されています。

ただやはり短編ですので、かなりあっさりしている感じも受けます。
先に述べたように、探偵役の2人にまったく感情がないことも
あっさり感に拍車をかけているようにも思いますね。

ただその中でも「依頼人の娘」はよかったと思いますね。
クールな探偵の中にほんの少しですが人間らしさを垣間見ることが出来ます。

結末に驚くのは「罠の中」でしょうか。
かなり凝ってるなぁという印象を受けました。
ラスト1行で「うわ~」って感じでした。

「探偵の使い方」でのラストはちょっと怖い終わり方でしたね。
「会員のレベルをさげすぎたばかりに」起こった事態で、
その後はどうなったのでしょうか…。

どのストーリーも面白かったので、
シリーズ化、と言うか、続編に期待したいと思いましたが、
いかがなものでしょうか。

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆



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2011年4月5日 | コメント/トラックバック(3)|

カテゴリー:本の感想

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  1. 探偵倶楽部 東野圭吾

    探偵倶楽部 (角川文庫)
    「お母さん、殺されたのよ」—学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。
    警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリ …

コメント

  1. 苗坊 より:

    こんばんは^^
    ブログにカキコしてくださりありがとうございました。
    早速お邪魔させていただきます。
    もの凄く丁寧に書かれていますね~。さすがファンブログです^^
    この作品って初めて出たのは結構前ですよね。
    私は数年前に読みましたが、それほど昔っぽさを感じなかったように思います。
    事件もどれもどんでん返しが繰り広げられ、さすが東野さんだなぁと思いました。
    ドラマは見ませんでした・・・

    • RYOJI より:

      苗坊さん、こんばんは。
      こちらこそ、ありがとうございます。

      東野さんの作品を読み始めてまだほんの4、5年で、
      ぼちぼちですが、初期の作品も読み漁っているところです。
      初期とはいえ、緻密なストーリーにいつも唸らされます。

      また東野さん以外でもおすすめがありましたらぜひ教えてください。


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