時生



 

作品の概要

 

 

時生

 

2002年7月 初刊行(講談社)
2005年8月12日 文庫化(講談社文庫)

 

間もなく息を引き取ろうとしている時生。
彼はグレゴリウス症候群という病気を患っていた。

時生の両親、宮元拓実と麗子は、静かに息子の姿を見守っている。
その時、拓実は麗子に信じられないような「ある体験」を打ち明ける。

その体験とは、拓実がまだ若い頃、「トキオ」と名乗る少年に出会っていたということだった。
「トキオ」と名乗る少年は、当時23歳だった拓実に「自分は拓実の息子で、未来から来たのだ」と語るのだが・・・。

異色のファンタジー系傑作サスペンス。

補足情報

2002年7月 初刊行(講談社)
2005年8月12日 文庫化(講談社文庫)
文庫化に伴い、「トキオ」から「時生」に改題。
2004年 国分太一・櫻井 翔主演でドラマ化(NHK)

登場人物

宮本拓実:若い頃はどうしようもなくだらしなかったが・・・。
宮本麗子:拓実の妻。
宮本時生:拓実の息子。ある病気を患っている。

早瀬千鶴:拓実の元・恋人
オカベ:千鶴と共に失踪した男
イシハラ:失踪した千鶴の行方を捜している男
タカクラ:失踪した千鶴の行方を捜している男

坂田竹美:千鶴の友人。拓実とトキオをサポートする。

感想

読む前から耳にしていた前評判はかなり高く、期待して読み始めたのですが、
私的にはそんなに大きな感動は得られなかった、というのが正直な所です。

ストーリー自体は素晴らしいと思うのですが、
なんでだろう?って考えた時に、やはり最初に思いつくのは、
主人公でトキオの父親でもある宮元拓実の若かりし頃のだらしなさ、情けなさ
にどうしても共感できなかった点でしょうか。

途中でちょっとイライラしてしまいました。
トキオはものすごく健気でしっかり者なので、
拓実、しっかりせい!と怒りたくなってしまいます。

また物語全般が失踪した拓実の元・恋人、千鶴の捜索で、
若干飽き飽きしてしまった感じがあります。

現在の妻である麗子をもうちょっと絡ませることが出来ればなぁと
思うのは私だけではないはず。

ちょっと偉そうに言ってしまいましたが、
私的にはあまり楽しくは読めませんでした。

ただ、ラストはやはり感動します。
このために今まで読んできたんだと思うとちょっと報われた思いがしました。

いろいろな評価がある中で、全体的にはかなり高い評価を得ている作品なので、
私の方がひねくれているのかもしれません。

読んでみる価値は大いにあることは間違いないです。
私ももう一度読み返してみようと思います。

また、違った感想になるかもしれません。

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆



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2011年2月28日 | コメント/トラックバック(8)|

カテゴリー:本の感想

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コメント

  1. basil より:

    こんばんは。
    この作品読んだことないけど、分かります。
    私「秘密」にピンとこなかったんですよね。
    平介に感情移入できなかったのです。
    「秘密」も評価が高いのですよね~。

    • RYOJI より:

      basilさん、こんばんは^^
      主人公にどれだけ感情移入できるかで
      その作品の魅力って人それぞれ違いますよね。
      「秘密」は途中でちょっと行き過ぎた部分があるなと
      思ったんですが、最後はやっぱり泣けましたね。

  2. キリン より:

    なんか読みたくなりますね。
    私にはどういう気分になるのか楽しみです。

    • RYOJI より:

      キリンさん
      コメントありがとうございます。
      結構評価が高い作品ですので、是非読んでみてくださいね。
      そしてまた感想お待ちしております。

  3. 東洋 より:

    私が読んだ小説の中で一番泣きました。
    それも自分でもビックリする位に号泣です。
    やはりこの小説は最後の数行でジワジワ感情が盛り上がって、最後の一言で涙腺崩壊です。
    ストーリーも好きです。
    素直になれない拓実と未来を知り真実を語りきれないトキオ。
    二人の微妙な距離としっくりこない関係が読んでいてもどかしさもありますが、
    引き込まれるところでもあります。
    私は一度読んだ小説は二度と読まないのですが、この「時生」は三回も読み返して、
    同じ所で泣きました。
    素晴らしく心に残るこの作品を是非、読んで頂きたいです。

    • RYOJI より:

      東洋さん
      コメントありがとうございます。
      東洋さんのコメントを読んだら「時生」をまた読みたくなってきました。
      今後ともよろしくお願いします。

    • 李亦明liyiming より:

      I agree with you .時生 is too esoteric and touching.I read it what is translated version but I can feel that means.
      I cry because of the ending too.
      i hope 時生君 can get better.

  4. 李亦明liyiming より:

    喜欢东野圭吾先生的推理小说 最喜欢时生。真的非常好,真令人赞叹,大人和学生都爱看的小说。佩服得五体投地真是啊。
    东野圭吾先生希望能出更多的小说。 suki~!!!


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