夢はトリノをかけめぐる



作品の概要

夢はトリノをかけめぐる (光文社文庫)
東野 圭吾
4334745474

ネコの夢吉が、ある日突然人間になった。
東野さん自身を「おっさん」と称し、ネコの夢吉くんの視点で描かれる。

夢吉とおっさんがトリノ五輪の関係者から基礎を学ぶ入門編と、編集者を交えてトリノ五輪を
観戦する観戦記に分かれた一風変わった痛快ノンフィクション。
※一部、あからさまなフィクションあり

補足情報

2006年、光文社より刊行
2009年に文庫化

感想

ある朝起きたら、ネコであるはずの夢吉が人間になっていた。
というところから本作は始まります。

その夢吉に「普段の恩返しをしろ」とばかりに、
おっさん(東野さん自身)は、なんと夢吉にトリノオリンピックに出ろと
言いだすんですね。

そんなやりとりがあって、
オリンピックの関係者にいろいろ話を聞きに行く模様がおさめられています。

一風変わった作品ですが、
エッセイを書くのが苦手と公言している東野さんならではの面白い手法です。

要するに夢吉をうまく利用して、
苦手なエッセイを書いたという訳ですね。

冬季オリンピックに興味がない人からしたらちょっと退屈な作品かもしれませんが、
それでも面白くまとめてあるので、充分に楽しめました。

後半はトリノオリンピック観戦記なのですが、
なんと直木賞受賞の翌日に出発なんですね。

その辺も読んでいて面白いですし、
ちょっとしたところに笑いの要素が散りばめてあります。

それにしてもトリノオリンピックの環境の悪さは
ひどいものですね。
これを読んでなければ知らなかったです。

僕ならとても行けないと思いました。

東野さんは本当に冬のオリンピックが好きなんだな、
というのがとても伝わってきます。

そして、東野さんらしい提言も。
最後の「クーリンピック」なんかは、強烈なメッセージですね。

でも今や日本におけるフィギュアスケートの地位はすごいですし、
モーグルやアルペンでもメダルを取れる位置にいますしね。
そうそう悲観することもないと思いますねー。

ほとんどすべての競技に日本人選手が出ているのが
いかにすごいことか、これを読めばわかります。

なかなか面白かったです。

おすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆



タグ


2011年8月24日 | コメント/トラックバック(5)|

カテゴリー:本の感想

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

トラックバック

  1. 東野圭吾『夢はトリノをかけめぐる』

    夢はトリノをかけめぐる (光文社文庫)東野 圭吾光文社このアイテムの詳細を見る

    今回は、東野圭吾『夢はトリノをかけめぐる』を紹介します。本書は、冬季五輪であるトリノオリンピッ…

コメント

  1. 東上かおる より:

    こんばんわ。かおるです。
    また読みたい本が増えました。もちろんこの夢はトリノをかけめぐるです。
    概要や、RYOJIさんの感想を読むだけで更に読みたくなってきました。

    東野さんのエッセイはまだ、何も読んだことがありません……。
    絶対今年中には全部読みます!!

    • RYOJI より:

      かおるさん
      こんにちは^^
      どうも御無沙汰してすみませんでした。ちょっと風邪なんぞ引いてまして…。
      東野さんが書くエッセイは笑いの要素が多いので面白いですよ^^
      さすが関西人ですねー。
      是非是非読んでみてくださいね。

      • 東上かおる より:

        えっ! 風邪引いていたんですか! 大丈夫ですか?

        私は昨日から学校が始まって、一週間後は文化祭です。今は準備で夜遅くに帰っています。

        でも、寝る前の読書は必ず、するようにしています。
        今は横関大さんの再会という本を読んでいます。
        夢はトリノをかけめぐるも必ず読みます!

        • RYOJI より:

          かおるさん
          そーなんです。
          子供から強烈なのをもらいまして(^_^;)
          まだちょっと鼻づまりです。
          でも本はしっかり読んでますよー。遅いですけどね^^


コメントをどうぞ

このページの先頭へ