【ドラマ】回廊亭殺人事件(ネタバレあり)



概要

◆ドラマタイトル
『東野圭吾3週連続スペシャル第3弾 回廊亭殺人事件』

◆放送日時:2011年6月24日 21:00〜22:52

◆製作元:フジテレビ
公式サイトはこちら ⇒ 『東野圭吾3週連続スペシャル第3弾 回廊亭殺人事件』

◆視聴率:13.6%

◆原作:回廊亭殺人事件
原作のレビューはこちら ⇒ 回廊亭殺人事件

キャッチコピー

その日、私の知らない殺人が起きた。

主なキャスト

桐生枝梨子:常盤貴子

一ヶ原高顕:北村総一朗
一ヶ原蒼介:伊武雅刀
一ヶ原健彦:趙 珉和
一ヶ原直之:田中哲司
藤森曜子:とよた真帆
藤森加奈江:徳永えり
一ヶ原紀代美:片平なぎさ
一ヶ原由香:入来茉里

小林真穂:国生さゆり

里中二郎:田中圭

古木弁護士:平泉 成

矢崎警部:内藤剛志
高野刑事:松尾 諭

ざっくり&ぶっちゃけ感想

作品の概要、あらすじは原作のレビューをご覧ください。
原作のレビューはこちら ⇒ 回廊亭殺人事件

原作は結末に誰もが驚く大どんでん返しがあります。
いわゆる「叙述トリック」というやつで、私も見事に騙されたくちです。

それまでのミスリードが素晴らしく(ちょっと強引では?、という声もありますが)、おそらく騙されない読者などいないのでは、と思います。

ここらへんをドラマでどう表現するのかが楽しみでした。

で、見た結果なんですが・・・

う~ん、やっぱり原作のような「びっくり!」な結末では無かったですね。

それどころか、原作を未読の方からすれば、
「結末がよくわからない」、という声の方が多いようですね。
特に「鯵沢弘美」と「里中二郎」の関係がややこしくて、明瞭になっていない感じでしたね。

このドラマを見て、
「あ~、そういうことだったのね!」
と納得できるのは原作を読んでいる方だけじゃないでしょうかね。

それほど分かりにくかったように思いますね。特に結末はね。
なんか、サラっと終わりすぎ、という感じがしました。
解説が欲しいぐらいでした。

原作では、結末はちゃんとスッキリ全部理解できて終われます。
未読の方は原作を読まれることをおすすめします。

ただし、先に結末を知ってしまうと、先にも述べたあの秀逸なミスリードは、味わえません。当たり前ですが・・・。

だから、まず原作を読んでからドラマを見ていただきたいですね。

とはいえ、原作を読んでおいたら、充分に楽しめたドラマでした。
忠実に再現してあったと思いますし、なにより常盤貴子さんがよかった。

原作では主人公が老女に変装するのですが、
ドラマではその老女の娘になりきって(整形して)登場します。
なるほど、これはこれでいいですね。
常盤貴子さんをキャスティングした意味がここでわかりました。

それ以外は本当に忠実に原作を再現できていて、
ミステリー性も十分にあり、楽しめたと思いました。
先に述べた「ミスリード」を除いては。

というわけで、何度も繰り返しますが、
もしまだドラマを見ていない、原作も読んでいないということであれば、
原作 ⇒ ドラマの順番がオススメかと。

ドラマを見て、結末がよくわからない、
ネタバレを教えてほしい、
というメッセージを何通かいただいております。


そこで、「完全ネタバレ」を書きます。
原作、ドラマともどちらでも通用する内容になっている(はず)です。

ただし、「まだ読んでない」「まだ見てない」方は充分にご注意ください。

白文字テキストで書いてありますので、
ドラッグしないと見れないようになっています。

それではこちらからどうぞ。(マウスをドラッグして文字を反転させてください。)
↓↓↓


ネタバレ

桐生枝梨子は一ヶ原高顕から自分の息子を探してほしいと頼まれる。
(遺産相続のため)
そして、里中二郎という人物に辿り着く。

鯵沢弘美と里中二郎は産まれ育った境遇が似ており同じ施設で育つ。
里中二郎が一ヶ原高顕の本当の息子であったが、遺産相続には興味がなく、鯵沢弘美が里中二郎になり替わり、偽ジローとして桐生枝梨子に近づく。

鯵沢弘美=偽物のジロー=枝梨子と愛し合っていた人物。

鯵沢弘美は遺産を自分が相続するために里中二郎を殺害し、桐生枝梨子の首を絞め殺害、回廊亭に火を放ち、心中したと見せかけるよう工作する。

このときの共犯が女将である小林真穂。
じつは女将の小林真穂から持ちかけられた計画だった。

さらに鯵沢弘美は自分の祖父をも轢き殺す。
(自分の正体を知っている人物であるため。)
そしてこの轢き逃げ事件も里中二郎の仕業であるかのように仕向ける。
※これは原作のみ。

そして桐生枝梨子が書いた報告書の
「里中二郎」が息子であると書かれていた内容を「鯵沢弘美」に書き換える。

この書き換えられた報告書を受け取った一ヶ原高顕氏は
知り合いの古木弁護士に鯵沢弘美を助手として託す。

鯵沢弘美にとっては、後は遺言状の公開を待つだけとなる。

しかし首を絞められた枝梨子は死んではおらず、大やけどを負いながらもかろうじて一命を取り留める。
目を覚ました時に、死んでいたのが本物の里中二郎(遺産相続すべき人物)で、今まで愛し合っていた人物こそが偽物のジロー(鯵沢弘美)であると気が付く。

一ヶ原高顕の葬儀の際、鯵沢弘美が古木弁護士の助手をしていることを知る。

全てを理解し、復讐を誓った枝梨子は自分は死んだものと工作し、誰にも真実を話さず、本間菊代に変装し、真実を暴こうとする。
(ドラマでは菊代の娘「美代子」になりすます。)

回廊亭に入った目的は、鯵沢弘美への復讐はもちろん当時の事件の共犯者(小林真穂)を探すことだった。

鯵沢弘美が枝梨子を殺害する際、なぜ毒物でなく首を絞める方法を選んだか?
それは弘美が枝梨子を抱く時に、
「嫌で嫌で仕方なかった」
「いつも首を締めたいと思っていた」
という感情をいつも抱いていたからです。

原作では鯵沢弘美は結構早い段階で登場します。
そして弘美があたかも「女性」であるかのような巧みなミスリードがあります。
読者は少なからず、弘美が女性だと思いこみ、最後の最後で大どんでん返しを味わうことになります。
ここが本作の一番の魅力だと思います。
これが映像化では難しい部分でしたね。

以上、ネタバレでした。
原作とドラマの違いは下記の通り。

◆桐生枝梨子の「変装」に関して
<原作>
本間菊代という老女に変装する。
<ドラマ>
本間菊代の娘である「本間美代子」として登場する。

◆鯵沢弘美の登場シーン
<原作>
古木弁護士と一緒に早い段階で登場する。(弘美を女性と思わせるミスリードあり)
<ドラマ>
ラストまで登場しない。

◆鯵沢弘美の罪
<原作>
自身の祖父を轢き殺し、里中二郎に罪をきせる。(祖父は弘美の正体を知っているため。)
<ドラマ>
祖父殺害のシーンは無し。

◆結末
<原作>
鯵沢弘美が桐生枝梨子の胸にナイフを刺し、枝梨子はガソリンをかけて鯵沢弘美にしがみつき、心中する。
<ドラマ>
枝梨子はガソリン(のようなもの)をかけて鯵沢弘美に覆いかぶさる。

以上、ネタバレでした。

原作を読めば上に書いたことはほぼ把握できると思います。
大変面白い作品ですので、原作、ドラマともおすすめです。

おすすめ度:★★★★★★★☆☆☆

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2011年6月27日 | コメント/トラックバック(7)|

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  1. 金曜プレステージ「回廊亭殺人事件」

    東野圭吾3週連続スペシャルと銘打った第3弾!  

  2. 東野圭吾3週連続スペシャル 回廊亭殺人事件(6.24)

    資産家一ヶ原高顕@北村総一朗の秘書桐生枝梨子@常盤貴子は
    恋人里中二郎@田中圭に旅館回廊亭で無理心中を図られ、
    そのショックから飛び降り自殺した・・・と思われている女性。

  3. 東野圭吾 SP 第3弾

    ドラマ「回廊亭殺人事件」を見ました。

    24日、フジにて9時からやってました

    東野圭吾3週連続スペシャル
    第3弾です

    今回のも原作は未読なため
    純粋に最後まで楽しめました。

    いやー…

コメント

  1. ドラマを見てから興味を持ったので原作を読みました。
    原作には確信犯的に読者をミスリードする表現があるので、その点については不満を持つ人もいるだろうと思いました。僕の場合、ドラマを見てここのネタバレを読んだ上で原作を読んだので、ドラマとの違いとか、原作がどうだったのかなど違う楽しみ方をしました。原作の感想をまとめるとこうなります。

    ・設定上無理なところもありますが、おおむね、おもしろかったです。
    ・ドラマの方が視聴者を故意にミスリードするところが多かったと思います。

    ドラマを見てそこそこおもしろいと思われたらな、原作を読んでもいいと思います。

    • RYOJI より:

      トムキャットさん
      コメントありがとうございます。
      原作のミスリードは納得できない!と思われる読者様と、見事にやられた!と思われる読者様に分かれるかもしれませんね。
      僕は後者でしたが(笑)
      ドラマはやっぱり原作を見てからでないとちょっとわかりづらい部分も多いなと感じました。
      最後はちょっと詰め込みすぎた感じがありましたね。
      もうちょっと解説というかネタバレに時間を割いてもよかったかもしれませんね。
      それではまた。

  2. 端羅乃 より:

    再放送を見終わったが、時間を無駄に消費した
    ★1でも多すぎるくらいの作品、原作者好き以外はただ苦痛なのでは?

    • RYOJI より:

      端羅乃さん
      コメントありがとうございます。
      そうですか、苦痛でしたか。
      確かに原作のチョイスミスは否めませんね。キャストがとても勿体ないと思いました。
      原作は全部読んでいるのですが、正直内容を覚えてないものもあったり。
      東野さんの大ファンではあるのですが、全ての原作が面白いと思ってるわけではないので、このドラマに関してははっきり言ってはずれかな、と思いました。


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